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社債とは?種類やオススメの銘柄もご紹介!

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この記事のポイント

  • 保有中に企業が倒産や業績悪化にならなければ、利子も元本も受け取れる

  • 個人投資家向け社債は申込単位が10万~100万円

  • 社債は預貯金や国債より高い金利が期待できる

目次

社債とは?

社債とは債券の1つで、一般の企業が発行する債券のことです。
社債は、債権の発行者である発行体(企業)が、3年、5年と期間を設定し、投資家から資金提供を受ける代わりに満期まで利子を支払い、満期には元本を返済します。

たとえば、満期が5年の債券の場合、5年後に投資したお金が戻ってきます。
通常、債券は100円の額面で発行され、100円で償還されて投資額はそのまま戻ってきます。それに加えて利子を受け取れるのです。

なぜ社債が発行されるのかというと、債券発行は企業にとって資金調達方法の1つだからです。
企業は、事業の拡大や新事業の立ち上げ、事業の成長スピードを上げたいなど、企業の発展と継続するために資金が必要になります。
その場合の資金調達方法は「株式の発行」「債券(社債)の発行」「金融機関からの融資」の3つです。

株式や債券の発行理由は下記のとおりです。

株式
お金を出してくれる人を募る

債券
お金を貸してくれる人を募る

株式を発行して資金を得た場合、企業側にはその資金を返済する必要はなく、財務体制の強化ができます。
その代わり、株式を取得した株主は、配当金を受け取る権利や株主総会に参加できる議決権などを得ます。

一方、社債を発行するのは、企業や投資家から借金をした借用証明書(社債)だからです。
そのため、社債発行の際は、利子の割合、利子の支払日、返済期日(償還)を決める必要があります。
決めた通りに利子を支払い、満期の際は社債の発行体である企業が全額返済をします。
社債と株式は、調達したお金の性質や資金を提供した投資家の立場という点で大きな違いがあります。

社債の種類

社債は企業が発行する債券で、「普通社債」「劣後債」「転換社債」「ワラント債」「電力債」があります。
企業の資金調達の手段として利用されています。
社債投資は国債や預貯金と比較すると、利率は高く比較的安全性が高いため、投資家にとってもメリットのある投資方法です。

普通社債

一般的な社債のことで、企業が設備投資資金や運転資金、過去に発行した社債等の償還資金などを調達するために発行する債券です。中長期的な資金調達のために、企業が普通社債を発行します。
元本を満期日に償還されますが、その間は定期的に投資家(債権者)に利息が支払われます。
主に金融機関(銀行や保険会社)などの機関投資家向けですが、口数は少ないものの個人投資家向けの普通社債もあります。

劣後債

投資家(債権者)に対する債務の弁済順位が低い債券です。
社債の企業が債務不履行(デフォルト)となった場合の弁済の順番は、一般的に「普通社債→劣後債→優先証券→普通株式」です。一般的な債券に比べて、破綻した際の弁済順位が劣るため、リスクが高い分利回りも高くなります。
弁済順位が高い方がローリスクローリターンとなり、弁済順位が低い方がハイリスクハイリターンです。

転換社債

転換社債(転換社債型新株予約権付社債・CB)は、保有する債券を発行企業の株式に転換できる社債のことで、債券と株式の両方の特性を持っています。
普通社債のように、債券としての機能を持ちつつ新株予約権の機能があり、株式に転換できます。

新株予約権とは、発行した企業に使うことにより、新株の交付が受けられる権利です。
たとえば、株価が転換価格より上昇して転換社債の価格が上昇した場合は、運用益(キャピタルゲイン)が得られます。
もし株価が転換価格より上昇しなかった場合も、発行体の信用力に問題なければ、額面で償還されるため、元本割れのリスクはありません。転換社債は、値下がりのリスクを抑えつつ、値上がりの利益が期待できる社債です。

ワラント債

ワラント債は、新株予約権が付与された社債のことです。
債券の発行企業が株式を発行する場合、優先的に発行企業の株式を購入できます。
ただし、株式購入の際は購入代金は自分で準備するため、株式を優先的に買う権利のみの付与です。
ワラント債は、新株予約権を行使して株式を購入しても、社債は手元に残ります。
そのため、ワラント債を発行した企業の株価が上昇した際、新株予約権を行使して事前に設定した価格で株式を購入し、高い価格で売却することで売却益が得られます。
ただしワラント債を購入する際は、株式市場や金利の動向、発行企業の信用力を調べておきましょう。

電力債

電力会社が、設備投資資金を調達するために発行する債券のことです。
電力債は電気事業法に基づいて発行され、法律により一般担保が付与されています。
普通社債と異なり、一般担保がついているため、他の債権者に優先して弁済を受けられるため、元本の回収ができないリスクは低くなっています。

オススメの社債ランキング

ソフトバンググループ(第63回無担保社債)

期間6年
利率3.03%

孫正義氏率いる日本を代表する情報・通信事業会社
国内時価総額ランキング10位にランクインする
ソフトバンクグループは、グループ企業に携帯事業、YAHOO!のインターネット事業、PayPayの金融事業を抱えているが、実質は投資会社なので、大きく損益出すのがリスクだが、国内随一の高い利率とIT、AIとグローバルに活躍する成長性に期待。
※2024年5月31日時点

JPモルガンチェースアンドカンパニー劣後債

期間19年3ヶ月
利率5.625%
利回り5.265%

世界有数のグローバル総合金融サービス会社であり、全米1位の資産規模を誇る大手銀行の一角。
安定した財務基盤と世界で高い評価を獲得している。
米ビジネス私FORTUNEなどによる「世界で最も称賛される企業2024年」では2年連続で第5位を獲得。
※2024年5月31日時点

三井住友フィナンシャルグループ劣後債

期間19年2ヶ月
利率6.184%
利回り5.265%

3大メガバンクの一つであり、グローバルでも活躍しているトップ銀行。
SMBCグループとして圧倒的な総合力を有しており、多様な収益を確保している為債券も投資がしやすい。
※2024年5月31日時点

社債投資のメリット・デメリット

社債投資は預貯金や国債と比べて高利回りで、安定したリターンが見込めるなどがメリットがあります。
しかしその反面、デメリットは購入する際にはまとまった資金が必要なことです。
ここでは、社債投資のメリットやデメリットを詳しく解説します。

社債投資のメリット

社債投資をするために知っておきたい3つのメリットを解説します。

比較的低リスクで運用できる

社債は市場価格の値動きはありますが、無事に満期を迎えられた場合は額面金額が受け取れます。
社債を保有している期間中に債務不履行(デフォルト)がなければ、資産を減らさずに投資できるということです。
債務不履行とは、債券発行元の倒産や財務悪化などで、債券の支払や額面金額が期日通りに支払われないことです。

一方、債券とよく比較される株式や投資信託は、日々価格が変動していて投資元本の保証はされていません。
高いリターンを得られる可能性はありますが、大きな損失を抱える場合もあります。
そのため、株式や投資信託に比べると、社債は大きな損失が発生するリスクは低い運用方法です。

定期的なキャッシュフローが得られる

利息の支払いがない「ゼロクーポン債」を除き、社債は保有期間中に利息が支払われます。
定期的に利息を受け取りながら運用可能です。
企業の倒産がなければ、比較的安定した投資となります。

中途売却できる

社債は満期を迎える前に売却して、現金化することも可能です。
債券市場で取引価格が上昇していれば、利益も得られます。
ただし、購入した金額より市場価格が下がっていれば売却損が出るため、売る場合は市場価格を確認しましょう。
それでも、急に資金が必要になった場合は、比較的安全に現金化できるメリットがあります。

社債投資のデメリット

社債投資をするために知っておきたい3つのデメリットを解説します。

購入しにくい

社債は不定期発行のため、購入したい社債がすぐに購入できるわけではありません。
人気のある企業の社債であれば抽選となり、申込みはしたものの抽選に外れると購入できなくなります。
それに加えて、証券会社によっては、社債や債券の取り扱いがない場合もあります。
購入したい社債がある場合、その企業や証券会社のホームページを確認して、債券発行の募集日時や、社債を取り扱う証券会社を確認しましょう。

個人で購入したい場合、個人向け社債は市場に出回る数が少ないため、購入しにくくなっています。
個人向け社債で人気の銘柄はすぐに売り切れてしまうため、購入したい社債がある場合は証券会社やネット証券、企業のホームページをこまめに調べておきましょう。

10万円以上のまとまった資金がいる

個人向け社債の最低購入金額は10万〜100万円程度で、まとまった資金が必要です。
社債には機関投資家向け社債と、個人投資家向け社債があります。

機関投資家向け社債
金融機関や投資信託運用会社を対象に発行

個人投資家向け社債
一般の個人投資家を対象に発行

上場企業などが発行する社債は、社債の申込単位が機関投資家向けで、申込金額が1億円など高額です。
運用初心者におすすめされる投資信託は、証券会社によっては100円から気軽に運用が開始できます。
社債購入の際は、まとまった資金が必要となるため、社債投資は気軽に安価で始められる運用方法というわけではありません。

中途売却時に購入時より価格が下落する可能性がある

満期前に売却する場合、社債は時価で譲渡します。
時価が購入時の価格より下がっている場合は、購入した額より安い金額での売却になるため損失が発生します。
そのため、このような価格変動リスクを最小限にするために、元本割れした場合の金額の許容範囲を決めておくと良いでしょう。

社債の選び方

社債の銘柄を決める際は、社債の信用度も含め、総合的に判断しましょう。
ここでは、社債を選び方の4つのポイントを紹介します。

償還期間で選ぶ

償還期限は、発行時にあらかじめ決められているため、自身の資産運用状況に合った償還期間の社債を選ぶとよいでしょう。
償還期間は3年から10年と様々で、同じ発行体(企業)でも発行の時期が異なると、償還期間が異なっています。
それに加えて、5年後10年後の企業業績はどのようになるのか把握しずらく、考えたくはありませんが場合によっては倒産するかもしれません。
社債投資の期間は、長期間にした場合のデメリットも考えておきましょう。

利率で選ぶ

希望する利率なのかを調べて選びましょう。
一般的に社債(債券)は、満期までの期間が長いほど利率は高くなります。
それに加えて、高い評価で信頼度の高い債券ほど、利回りは低い傾向にあります。
利率が高い方が良ければ、長期間で企業の信頼度が低い社債を選ぶ可能性が高くなるでしょう。
その際は、債務不履行のデメリットも理解しておきましょう。

信用で選ぶ

社債の銘柄を選ぶ際、信用力の高さを確認し、できる限り倒産しない会社を選ぶことです。
債券を発行していた企業が倒産した場合、債券に投資していた投資家が満期に受取れるはずのお金が戻ってこなくなります。
そのため、格付け機関※を確認してリスクの低い投資先を選ぶと良いでしょう。
経営状態が良好で、満期にお金が支払われるか、などを判断し、アルファベットなどで分類しています。
※格付け機関とは、社債発行元の企業の「信用力を評価」してランク付けを行うことです。

流動性で選ぶ

運用方法の変更や急に資金が必要になって途中で売却したい場合、流動性の高い社債は換金がしやすくなります。
債券の流動性とは、償還までの間にいつでも簡単に売却して、途中換金できることをいいます。
そのため、中途換金の可能性があるのであれば、社債の流動性があるかどうかを調べておきましょう。

まとめ

本記事では、社債の概要や社債投資について解説しました。
社債は、企業が資金調達を目的に発行する有価証券です。
発行体の企業の債務不履行がなければ、償還日までの保有で元本と利子が得られる比較的低リスクの商品です。
社債の銘柄を決める際は、本やサイトで紹介されている、おすすめの社債や人気ランキングは参考程度にとどめ、社債の信用度も含めてご自身で総合的に判断しましょう。
比較的低リスクで国債や預貯金より利率も高めのため、債券の1つである社債をポートフォリオに加えることも検討してみてください。

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大手証券会社・信託銀行出身のメンバーで資産運用に関わる様々な情報を発信。「資産運用の相談窓口」では、株式・債券・投資信託など今までの経験を生かした資産運用に関するあらゆる悩みや疑問を解消し、全てのお客様にマッチした資産アドバイザー(IFA)を紹介することをミッションに掲げている。

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