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投資で重要なポートフォリオとは?おすすめの組み方や注意点をわかりやすく解説!

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恵比寿不動産 資産コンサルティング事業部

この記事のポイント

  • ポートフォリオは運用の指針となり、計画的な投資を可能にする

  • ポートフォリオを作成時には、ライフプランやリスク許容度などを考慮する

  • ポートフォリオの組み方に迷った場合は、プロに相談することがおすすめ

人生100年時代と言われる現代、豊かな老後生活を目指して資産運用を始める人が増えています。
資産を増やすことで、マイホーム購入や子どもの教育費、老後の生活資金などの準備がしやすくなります。
運用の際に大切なのは、自分の性格や目標、投資資金、ライフプランなどに応じたポートフォリオを作成することです。

ポートフォリオは運用の指針となり、計画的な投資を実現します。
しかし、ポートフォリオの作成方法に迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポートフォリオの組み方や注意点をわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

投資におけるポートフォリオの意味

投資におけるポートフォリオとは、複数の金融商品を組み合わせたものを指します。株式、債券、預金、保険、不動産、金など、どの資産にどの程度投資するかを決めることを「ポートフォリオを組む」といいます。

例えば、資産の30%を株式に、70%を預金に投資している場合のポートフォリオは「株式30%、預金70%」です。
通常、ポートフォリオは、リスクとリターン投資目標運用期間資金状況投資家の性格などを考慮して設定します。

ポートフォリオの基本は分散投資

ポートフォリオの基本は、分散投資です。分散投資とは、リスクを分散させるために複数の投資先を選ぶ投資手法です。例えば、投資先が1つだけだと、その資産の価値が急落した際に大きな損失を被る危険があります。

しかし、複数の資産に分散投資すれば、1つの資産が下落しても、他の資産が上昇することがあるため、全体的なリスクを低減することが可能です。「卵はひとつのかごに盛るな」という投資格言も、分散投資の重要性を示しています。年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオも、「外国株式、国内株式、外国債券、国内債券」と、しっかりと分散されています。また、金融庁も分散投資を推奨しています。

将来の不確実性に備えるために、投資先を一つに絞らず、幅広く分散することが大事です。

参考:GPIF「運用資産額・構成割合(年金積立金全体)
   金融庁「資産形成の基本

投資でポートフォリオはなぜ必要?

投資においてポートフォリオが必要な理由は、次のとおりです。

・リスクを管理するため
・目標を達成するため
・感情的な判断を抑制するため
・資産状況を明確にするため

株式、債券、不動産などの資産を組み合わせて分散投資を行うことで、特定の資産や市場の変動による損失を軽減できます。さらに、年齢やライフプラン、収入、リスク許容度などを踏まえて最適なポートフォリオを設定することは、目標達成に向けた指針となります。

事前に作成したポートフォリオにもとづき、計画的に投資することで、市場の短期的な変動に対して衝動的な売買を避けることが可能です。また、定期的にポートフォリオを見直すことで、投資状況を冷静に把握でき、適切な判断ができるようになります。このような理由から、資産運用においてポートフォリオは非常に重要です。

ポートフォリオの作り方

ポートフォリオを作成する際には、運用予算リスク許容度資産配分など、事前に決めておくべき重要な要素があります。これらをもとにポートフォリオを構築することで、自分に合った運用が可能になります。
ここでは、ポートフォリオの作り方について詳しく見ていきましょう。

運用予算を決める

ポートフォリオを作る最初のステップは、投資に充てる資金を決めることです。自身の収入や資産から、どれだけの金額を投資に回せるかを考えます。

その際、大事なポイントは次のとおりです。

・生活費は含めない
・将来的に必要な資金(子どもの教育費など)は除外する
・「損失が出るかもしれない」というリスクを考慮して余裕資金のみを使う
・夫婦や家族で十分に話し合ってから決める
・最初は少額から始める

投資にはリスクが伴うため、余裕資金を使うことが基本です。投資のプロでさえ損失を被ることがあるため、私たち一般人は生活費を投じたり、全財産を使ってはいけません。

また、余裕資金をすべて投資に回すのではなく、まずは少額から始めることをおすすめします(例えば、100万円の余裕資金のうち30万円を投資に充てるなど)。初めのうちは資産運用に関する知識やノウハウが不足していて、予測できないリスクが多いからです。

運用予算を決める際には、夫婦や家族で十分に話し合い、最終的な決定を行うことが大切です。他者の意見を聞くことで、より冷静な判断ができるようになります。

リスクの許容度を決める

ポートフォリオを作る際は、自身のリスク許容度を考えることが大切です。
リスク許容度とは、リターンの振れ幅を指し、「どれくらいのマイナスを受け入れられるか」「どの程度の損失に耐えられるか」を示すものです。

リスク許容度を理解することで、ローリスク・ローリターンの商品を中心にしたポートフォリオを組むのか、ハイリスク・ハイリターンの商品を組み合わせるのかなど、運用方針が明確になります。

一般的に、リスク許容度を判断する際には、以下のポイントを考慮します。

・年齢(運用期間)
・ライフイベント
・家族構成
・資産、収入
・投資経験
・性格

例えば、年齢が若い場合は、損失が発生しても長期間の運用で取り戻せる可能性があるため、リスク許容度は高くなります。一方、高齢で運用期間が短い場合は、リスク許容度を低めに設定するのが一般的です。
また、資産や収入が多い場合は、投資に回せる資金が増えるため、リスク許容度も高いと考えられます。

目標と運用期間を決める

投資の目標と運用期間を決めましょう。
「いつまでに目標(ゴール)を達成するのか」を設定することで、具体的なイメージが湧くだけでなく、逆算してシミュレーションを行うことができるため、目標達成に向けたポートフォリオを構築しやすくなります。

例えば、「老後資金のために20年間で200万円を1,000万円に増やしたい。積立はなしで。」という目標を立てた場合、シミュレーションによれば、運用利回りは8.1%以上が必要となります。

この利回りを達成するには、ハイリスク・ハイリターンの商品を中心としたポートフォリオが求められるでしょう。
また、「毎月3万円を積み立てて20年間で1,000万円に増やしたい」と考える場合は、約3.2%の利回りで達成可能です。
早速、目標と運用期間を設定してみましょう。
※ここでは税金は考慮していません。
※参考:金融庁「つみたてシミュレーター

資産の配分を決める

次に、資産の配分(アセットアロケーション)を決めます。
リスク許容度、目標、運用期間、運用方針などをもとに、株式、債券、不動産、金など、どの資産をどのくらい保有するかを設定します。
一般的に、ローリスク・ローリターンを目指す場合は国内債券や預金が中心となり、ミドルリスク・ミドルリターンやハイリスク・ハイリターンを狙う場合は国内株式や外国株式などの比率を増やします。

参考になるのが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産構成割合です。

■GPIFの資産構成割合(2024年度
・外国株式25%
・国内株式25%
・外国債券25%
・国内債券25%
※基本ポートフォリオ

また、オルタナティブ資産(不動産、コモディティ、ヘッジファンド、未上場株式など)の割合は上限5%に設定されています。このように、運用機関や著名な投資家の資産配分を参考にしながら、自分に適したアセットアロケーションを考えましょう。難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。

参考:GPIF「運用資産額・構成割合(年金積立金全体)

投資先を決める

アセットアロケーションをもとに、具体的な投資先を選定します。例えば、預金で運用する場合はどの銀行を利用するか、国内株式に投資する際は個別株か投資信託を選ぶのか、さらに個別株では大型株か小型株かなど、細かい点を決めていきましょう。

国内株式と言っても、どの銘柄に投資するかによって運用パフォーマンスは大きく異なります。また、外国株式では、国や市場によってボラティリティが非常に大きく、初心者には扱いづらい場合があります。

投資先を決めることは非常に重要なため、しっかりと勉強したり、専門家からアドバイスを受けて慎重に決めることをおすすめします。

投資でポートフォリを作る際の注意点

投資でポートフォリオを作成する際には、リスクとリターンのバランスを考え、自分に合った金融商品を選ぶことが大切です。また、運用開始後も定期的にリバランスを行うことで、市場や投資方針とのズレを解消できます。

ここでは、投資でポートフォリオを作る際の注意点について説明します。

リスクとリターンのバランスで考える

自分のリスク許容度を踏まえ、長期的な視点を持ちながら、どの程度のリスクとリターンでポートフォリオを組むかを決める必要があります。

リスクが低いと安定した資産形成が可能ですが、高いリターンは期待できません。高いリターンを追求する場合は、ある程度のリスクは避けられません。

自分に最適なリスクとリターンのバランスを考え、事前に納得した上で運用を始めることで、市場が変動した際にも冷静に対処しやすくなります。

自分のライフプランに合った金融商品を選ぶ

ポートフォリオを作る際は、ライフプランを考慮することが大切です。「将来、子どもに教育費をかけたい」「老後を豊かに過ごしたい」といった、それぞれのライフプランがあり、資産運用はこれを実現するための手段の一つです。

例えば、「6年後の子どもの大学資金を準備したい」と考えてポートフォリオを作成する際に10年定期預金を選ぶと、必要なときに資金を引き出せない可能性があります。また、「20年後に悠々自適なセカンドライフを送りたい」という目標があるなら、長期的に成長が期待できる資産への投資を検討することも一つの手です。

結婚して家族が増えると、万が一のことを考え、リスクを抑えた運用が優先されることもあります。このように、ライフプランとポートフォリオは密接に関連しているため、現在の状況や将来の見通しを踏まえて、最適な金融商品を選ぶことが大事です。

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定期的にリバランスをする

ポートフォリオは、一度決めたらずっと固定しておく必要はありません。世界の環境や市場は常に変化していますし、自分の投資目標や運用期間も当初から変わることがあります。また、現在の投資先のパフォーマンスが予想以上に悪化することもあります。

例えば、株式と債券にそれぞれ50%ずつ投資している場合、株式が値上がりして債券が横ばいであれば、株式60%、債券40%のように比率が自然と変わってしまいます。運用開始後も、半年に1回や年に1回など、定期的に資産配分や投資先を見直しましょう。また、大きなライフイベント(転職、定年、マイホーム購入など)が発生した際にも見直す良い機会です。

リバランスを行うことで、市場や投資方針とのズレを把握でき、修正することが可能になります。

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ポートフォリオを組む際の主な投資先は?

ポートフォリオを構築する際におすすめの投資先には、債券、株式、不動産、金などがあります。それぞれの特徴やリスクが異なるため、事前に理解し、自分に合った投資先を選ぶことが大切です。

現金・預金

現金や預金は、ローリスク・ローリターンの代表的な資産です。
どちらも、株式市場などの影響を受けにくく、必要なときにすぐに使えるという点が魅力です。

経済が悪化している場合や、家計に余裕がないときは、現金や預金の保有比率が高まる傾向にあります。
預金については、預金保険制度(ペイオフ)により、金融機関が破綻した際でも、1,000万円までの元本と利息が保証されるため安心です。

例えば、現金や預金が十分にあれば、株式市場が暴落した際に株式を購入・買い増しする余裕も生まれます。しかし、現金を保有しているだけでは増えることはなく、物価が上昇したり円安が進むと、実質的な価値が目減りします。また、預金には利息がつきますが、普通預金の金利は0.1%程度、定期預金でも0.1%〜0.4%程度と低水準なため、ほとんどお金は増えません。参考:金融庁「預金保険制度

債券「国内債券・外国債券(先進国債券)」

国内債券や外国債券(先進国債券)もポートフォリオを組む際に人気の投資先です。債券は、国や自治体が資金を調達するために発行する有価証券で、投資家は保有中に利息を受け取り、売却時には元本に相当する額面金額を受け取ることができます。※利付債

代表的な例として「個人向け国債」があります。
金利は低めですが、国が発行するため元本割れのリスクがなく、1万円から購入可能なため、ローリスク・ローリターンで運用したい方におすすめです。

金利は以下のとおりです。

・変動金利型10年満期:0.57%
・固定金利型5年満期:0.46%
・固定金利型3年満期:0.35%
※税引前
※2024年10月7日〜10月31日募集分

外国債券(先進国債券)は、国内債券より利回りが高いことが多い点が魅力です。ただし、為替リスクやカントリーリスク、信用リスクなどには注意が必要です。

参考:財務省「個人向け国債

株式「国内株式・海外株式(先進国株式)」

ややリスクを受け入れてリターンを追求したい場合には、株式投資がおすすめです。
高配当株や小型株など、運用方針に応じてさまざまな銘柄を選ぶことができます。

JPX(日本取引所グループ)の「株価平均・株式平均利回り」によれば、東証プライム市場の平均利回りは2024年9月時点で2.19%(加重平均)です。また、ETF(上場投資信託)を購入することも可能です。

海外株式(先進国株式)では、アップルやマイクロソフト、エヌビディアといった有名な銘柄に投資できます。特に米国の株式市場は長期にわたり上昇を続けています。ただし、個別株はボラティリティが大きいものが多く、値下がりにより損失を抱えるリスクもあるため注意が必要です。海外株式については、為替リスクも考慮する必要があります。

企業型DC(確定拠出型年金)・保険

ポートフォリオを組む際、リスクを比較的抑えられる企業型DCや保険も人気の投資先となっています。企業型DCは、企業が掛金を拠出し、従業員が自ら運用して将来受け取る年金や退職金を形成する制度です。掛金や運用益が非課税で、受け取る際にも控除が適用されるため、節税しながら運用できます。

ただし、どちらを選ぶ場合も、運用先の詳細を確認することが大切です。運用先によってはリスクが高くなることもあり、外貨建ての場合は為替リスクにも注意が必要です。
参考:厚生労働省「確定拠出年金制度の概要

不動産・REIT

ミドルリスク・ミドルリターンとされる不動産やREITを検討するのもよいでしょう。ワンルームなどの不動産投資では、毎月の賃料収入を得ることができ、さらに売却益を狙うことも可能です。また、多くの不動産投資ローンには団体信用生命保険への加入が必要で、契約者が死亡や高度障害状態になった場合は、保険金でローン残高が支払われます。

REITは、投資家から集めた資金をビルやホテル、商業施設などに投資し、運用益を投資家に分配します。株式市場で売買でき、数万円といった比較的少額から投資を始めることが可能です。
参考:一般社団法人 全国信用保証協会連合会「団体信用生命保険

投資先として、金の現物購入や純金積立、ETFなどを検討するのもよいでしょう。金は安全資産として人気が高く、世界情勢が不安定な際や地政学リスクが増大すると、金への関心が高まる傾向があります。

近年、金価格は上昇を続けていますが、世界情勢が安定しているときには金価格が下落することがあるため、その点には注意が必要です。金のETFは比較的少額から投資できる商品が多く、リスクヘッジとしてポートフォリオに組み入れるのも一つの選択肢です。

リスク別のポートフォリオ例

ここでは、リスク別に、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオ例を紹介します。

ローリスク・ローリターンのポートフォリオ

ローリスク・ローリターンのポートフォリオは、元本割れのリスクを抑えつつ、安定した収益を目指す方におすすめです。

■ポートフォリオ例
・現金・預金:40%
・国内債券:30%
・貯蓄型保険:10%
・国内株式:10%
・国内REIT:10%

ローリスク・ローリターンのポートフォリオでは、現金・預金、国内債券、貯蓄型保険など、安全性の高い商品の割合を増やしましょう。株式やREITなどのミドルリスク・ミドルリターン商品を組み込む場合は、少ない割合に抑えるのがポイントです。

ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオ

ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオは、ある程度のリスクを取りながら、より高いリターンを狙いたい方におすすめです。

■ポートフォリオ例
・国内株式:30%
・海外株式:20%
・国内債券:30%
・国内REIT:20%

ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオでは、株式やREITの比率を増やしましょう。リスクは上がりますが、より高いリターンが期待できます。また、利回りの高い海外債券を増やしたり、国内株式の比率を減らして海外株式(先進国株式)を増やすことも有効な選択肢です。ただし、比率を増やしすぎるとハイリスクになりかねないため、慎重にバランスを取ることが大切です。

ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオ

ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオは、大きなリスクを取ってでも高いリターンを追求したい方におすすめです。

■ポートフォリオ例
・海外株式:60%
・国内株式:40%

株式のみでポートフォリオを構成するとリスクは高まりますが、大きなリターンを狙うことができます。先進国株式と新興国株式を組み合わせたり、新興国の債券を組み入れることも選択肢として検討できます。

※ここで紹介したポートフォリオはあくまで一例です。自分に適したポートフォリオを作成することが大切です。

ポートフォリオを見直す頻度やタイミングは?

ポートフォリオは作ったら終わりではなく、定期的に見直し、必要に応じて内容を調整することが大事です。ポートフォリオを見直す頻度やタイミングは人それぞれですが、一般的に以下の3つが挙げられます。

年に1度はリバランスをする

ポートフォリオは定期的に見直すことが重要で、「年に1度」というルールを設けている投資家が多いです。1年間運用していると、価格変動により当初設定したポートフォリオの資産配分比率が変わっている可能性があります。

さらに、市場の環境も変化するため、「年に1度」というリバランスの目安を設定することが大切です。中には半年に1度リバランスを行う投資家もいますが、頻度が高くなると資産状況のチェックや市場分析、投資先のパフォーマンスなど、情報収集や分析が増え、負担になることもあります。

そのため、特に投資初心者には年に1度のペースでリバランスを行うことをおすすめします。

ライフスタイルや環境が変わった時

ライフスタイルや環境の変化は、ポートフォリオを見直す良い機会になります。ライフスタイルや環境の変化に伴い、生活費や将来必要な資金、投資に回せる金額、リスク許容度なども変わるため、当初設定したポートフォリオが最適でなくなる可能性があるからです。

例えば、結婚して家族が増えれば、教育費や住宅費など、新たな支出が生まれ、運用に回せる資金が減少することがあります。また、年齢を重ねるにつれて、安定した生活を重視する傾向が強まり、高リスクの投資を避ける人も多くなります。

現在のライフスタイルや将来の状況を見越してリターンとリスクを再評価し、投資先を見直すことが大切です。

経済状況に大きな変化があった時

世界経済に大きな変化があった際は、ポートフォリオを見直しましょう。例えば、好景気だった米国経済がリセッション(景気後退)に突入すると、これまで上昇していた株式市場が急落し、他国の株式市場も大きく下がる可能性があります。

ポートフォリオをそのままにしておくと、大きな損失を被る恐れがあるため、注意が必要です。このような状況では、安全資産である金や、電力・ガス・食品などのディフェンシブ銘柄、債券などが注目されます。

また、自身の経済状況が転職や休業、リストラなどで大きく変化した場合も、ポートフォリオを見直す良いタイミングです。収入が減少し家計が圧迫される場合は、現預金を増やすことも選択肢の一つです。

ポートフォリオを作る際はプロに相談がおすすめ

ポートフォリオを構築するには、自分の性格やリスク許容度、投資資金、目標などにもとづいて、アセットアロケーションや具体的な投資先を決める必要があります。

一定の知識や経験がないと、適切なポートフォリオを組むのは難しく、自分の想定よりもリスクが高い資産配分になったり、適切な商品を選べなかったりする可能性があるため注意が必要です。

ポートフォリオが適切でない場合、その後の運用成績も良くない可能性が高まります。大切な資産の運用は、自分自身や家族に大きな影響を与えるため、専門家からアドバイスを受けることをおすすめします。

ポートフォリオの相談はIFAがおすすめの理由

ポートフォリオの組み方に迷った場合や資産運用についての相談は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談するのがおすすめです。IFAは資産運用の専門家で、証券会社や金融機関と提携しながら活動しており、中立的な立場からアドバイスを受けられます。また、長期的なサポートを受けることも可能です。

ポートフォリオ以外にも以下のような相談ができます。

・NISAの選び方
・iDeCoでの運用商品
・専門用語の意味や使い方
・株式や投資信託の選び方
・テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の方法
・おすすめの証券会社やツール
・自分に合った運用プラン

IFAによっては無料相談を実施していることもあります。資産運用を安心して始めるためにも、プロのアドバイスを受けて不明点を解消しておきましょう。

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まとめ

ポートフォリオを組む際は、リスク許容度や投資目標、ライフプランを踏まえ、現金・預金、債券、株式、不動産、投資信託などをバランスよく組み合わせることが大切です。

また、 ポートフォリオは作成したら終わりではなく、市場の動向やライフステージの変化に応じて定期的に見直し、リバランスを行うことが大事です。

しっかりと自分の投資方針を定め、計画的に資産を運用していきましょう。

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大手証券会社・信託銀行出身のメンバーで資産運用に関わる様々な情報を発信。「資産運用の相談窓口」では、株式・債券・投資信託など今までの経験を生かした資産運用に関するあらゆる悩みや疑問を解消し、全てのお客様にマッチした資産アドバイザー(IFA)を紹介することをミッションに掲げている。

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