マンション売却で得た代金がいつ手元に入るのかは、住み替えやローン返済の計画を立てる上で非常に重要です。
売却代金は一度に全額が入金されるわけではなく、複数回に分かれて支払われます。
この記事では、マンション売却における入金のタイミングや、不動産会社への相談から最終的な入金完了までの具体的な流れ、注意点を詳しく解説します。

マンション売却の入金は2回!手付金と残代金それぞれのタイミング

マンションの売却代金は、契約から引き渡しまでの間に「手付金」と「残代金」の2回に分けて入金されるのが一般的です。
それぞれ入金されるタイミングと目的が異なるため、事前に流れを理解しておきましょう。
1回目:売買契約時の手付金(売却価格の5〜10%)
1回目の入金は、買主と売買契約を締結する際に受け取る「手付金」です。
手付金には契約が成立した証拠としての役割があり、売却価格の5〜10%程度が相場とされています。
例えば、3,000万円のマンションであれば150万円から300万円が目安です。
この手付金は、売買契約の当日に現金で授受されるか、後日振り込まれるケースが一般的です。
2回目:引き渡し・決済時の残代金(売却価格の残額)
2回目の入金は、物件の引き渡し日に受け取る「残代金」です。
これは売却価格の総額から、契約時に受け取った手付金を差し引いた金額を指します。
残代金の決済は、買主が利用する金融機関で行われることが多く、買主のローン実行と同時に売主の口座へ振り込まれます。
この入金が確認できたのち、物件の鍵や関係書類を買主に渡し、売却手続きが完了します。
【期間別】マンション売却の相談から入金完了までの全6ステップ

マンション売却を考え始めてから、最終的な売却代金の入金が完了するまでには、一般的に3ヶ月から6ヶ月程度の期間を要します。
ここでは、不動産会社への相談から入金完了までの全6ステップを、期間の目安とともに解説します。
不動産を売却する方法については「不動産を売却する方法まとめ」で詳しく紹介しています。
ステップ1:不動産会社への相談・査定(約1週間)
最初のステップは、信頼できる不動産会社を探し、売却の相談と査定を依頼することです。
査定には、周辺の類似物件の取引事例などから算出する「机上査定」と、実際に物件の状態を確認して評価する「訪問査定」があります。
複数の会社に査定を依頼し、その価格の根拠や販売戦略を比較検討することが重要です。
ステップ2:媒介契約の締結・売却活動開始(約1〜3ヶ月)
売却を依頼する不動産会社が決まったら、「媒介契約」を締結します。
契約の種類には「専属専任媒介」「専任媒介」「一般媒介」の3つがあり、それぞれの特徴を理解した上で選択します。
契約後、不動産会社はポータルサイトへの掲載やチラシの配布といった売却活動を開始し、購入希望者からの内覧希望に対応します。
売却活動開始から成約までの期間は、通常1ヶ月から3ヶ月程度が目安です。
居住中のマンション売却のコツについては「居住中にマンション売却を成功させるコツ」で詳しく紹介しています。
ステップ3:購入希望者との交渉・条件合意
購入希望者が見つかると、「購入申込書」が提出され、価格や引き渡し日、その他の条件について交渉が始まります。
売主と買主の双方が条件に納得すれば、売買契約の準備に進みます。
希望条件を明確に不動産会社に伝えておくことで、交渉をスムーズに進めることができます。
ステップ4:売買契約の締結【1回目の入金:手付金】
交渉で合意した内容をもとに「売買契約書」を作成し、売主と買主が署名・捺印して契約を締結します。
この際、重要事項説明書の内容もしっかりと確認しましょう。
契約締結と同時に、買主から売主へ手付金が支払われ、1回目の入金が行われます。
不動産売買契約書については「不動産売買契約書とは?記載内容や作成時の注意点を解説」で詳しく紹介しています。
ステップ5:引き渡し・決済の準備(約1〜2ヶ月)
売買契約締結後、残代金の決済と物件の引き渡しに向けて準備を進めます。
この期間は通常1〜2ヶ月程度です。
売主は住宅ローンが残っている場合、金融機関に一括返済の手続きを連絡します。
同時に、抵当権抹消の準備や、引越しの手配、公共料金の精算なども行います。
ステップ6:残代金の決済・物件の引き渡し【2回目の入金:残代金】
決済日当日、買主から売主の口座へ残代金が振り込まれ、2回目の入金が完了します。
売主は着金を確認後、住宅ローンを完済し、司法書士に所有権移転登記の手続きを依頼します。
最後に、物件の鍵や関連書類を買主に渡して、すべての取引が完了となります。
決済・引き渡し当日の入金手続きと詳細な流れ

決済・引き渡し当日は、売却代金の入金だけでなく、住宅ローンの完済や所有権の移転など、多くの重要な手続きが同時に行われます。
当日の流れを事前に把握し、スムーズに取引を完了させましょう。
不動産決済の流れについては「不動産決済の流れ|決済日当日から引き渡しまでの手順と持ち物」で詳しく紹介しています。
1. 関係者(売主・買主・司法書士など)が金融機関に集合
決済は、平日の午前中に買主が住宅ローンを組む金融機関の応接室などで行われるのが一般的です。
当日は、売主、買主、不動産会社の担当者、所有権移転登記などを行う司法書士といった関係者が一堂に会します。
2. 必要書類の確認と本人確認
はじめに、司法書士が所有権移転登記に必要な書類がすべて揃っているかを確認します。
売主は、登記済権利証(または登記識別情報)、印鑑証明書、実印、本人確認書類などを用意します。
司法書士によって、売主と買主双方の本人確認も厳格に行われます。
3. 買主から売主への残代金の振り込みと着金確認
書類の確認が完了すると、買主が売主の指定口座へ残代金を振り込む手続きを行います。
買主が住宅ローンを利用する場合は、金融機関が融資を実行し、その資金が直接売主の口座へ振り込まれます。
売主は持参した通帳で着金をその場で確認します。
4. 住宅ローンの完済手続きと抵当権抹消の依頼
売主は、残代金の着金が確認できたら、その資金を使って自身の住宅ローンを完済する手続きを行います。
完済手続きは、決済を行う金融機関の窓口でそのまま行える場合が多いです。
ローン完済後、物件に設定されている抵当権を抹消する手続きを司法書士に依頼します。
5. 司法書士による所有権移転登記の申請
残代金の決済、住宅ローンの完済、諸費用の支払いがすべて完了したことを確認後、司法書士が法務局へ向かい、所有権移転登記と抵当権抹消登記の申請手続きを行います。
これにより、物件の所有権が正式に売主から買主へ移転します。
6. 鍵や関係書類を買主に渡して完了
登記申請の委任が完了したら、売主は買主に対して物件の鍵や、エアコン・給湯器などの設備に関する取扱説明書、管理規約といった関係書類一式を引き渡します。
こうしてすべての取引が完了となります。
マンション売却の入金で失敗しないための4つの注意点

マンション売却では、入金に関していくつかの注意点があります。
特に、手付金の使用や着金確認のタイミング、仲介手数料などの諸費用を正しく理解しておくことが、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな取引につながります。
手付金は引き渡しが完了するまで安易に使わない
売買契約時に受け取る手付金は、一時的に預かっているお金と考えるのが安全です。
買主のローン審査が通らないなどの理由で契約が白紙解除になった場合、手付金は全額返還する必要があります。
また、売主側の都合で契約を解除する場合は、手付金の倍額を支払わなければなりません。
そのため、物件の引き渡しが完了するまでは、手付金には手をつけず保管しておきましょう。
残代金の着金確認ができるまで鍵は渡さない
決済日当日の最も重要なルールは、「残代金の着金を確認してから鍵を渡す」ことです。
これは「同時履行の原則」と呼ばれ、売主の「物件引き渡し義務」と買主の「代金支払い義務」を同時に行うことで、双方のリスクをなくすためのものです。
万が一、入金が確認できないうちに鍵を渡してしまうと、代金が支払われないといったトラブルに発展する可能性があります。
必ず通帳などで入金を確認してから、鍵や関係書類を引き渡してください。
仲介手数料などの諸費用を差し引いた金額が手残りになる
マンションの売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。
売却代金の中から、不動産会社に支払う仲介手数料や、登記にかかる費用(抵当権抹消登記費用、司法書士報酬など)、印紙税といった諸費用を支払う必要があります。
これらの諸費用は、売却価格の4〜6%程度が目安です。
最終的に手元に残る金額(手残り額)がいくらになるのか、事前に不動産会社に試算してもらい、把握しておくことが大切です。
売却益が出た場合は翌年に確定申告と納税が必要
マンションを売却して利益(譲渡所得)が出た場合、その利益に対して所得税と住民税が課税されます。
譲渡所得は、売却価格から物件の取得費と売却にかかった諸費用を差し引いて計算します。
利益が出た場合は、売却した翌年の2月16日から3月15日までの間に、確定申告を行い納税しなければなりません。
マイホームの売却には、3,000万円の特別控除など税負担を軽減できる特例があるため、適用条件を確認しておきましょう。

【住み替えの方へ】資金計画を立てやすい「売り先行」がおすすめ

マンションを売却して新しい住居へ移る「住み替え」の場合、売却と購入のタイミングが資金計画に大きく影響します。
特にこだわりがなければ、現在の住まいを売却してから新居を探す「売り先行」が、資金計画の面で安心感があります。
買い替えの住宅ローンを検討している場合も売り先行が有利です。
不動産売却での住み替えについては「不動産売却で住み替え|最適なタイミングを解説」で詳しく紹介しています。
売り先行:売却代金を新居の購入資金に充てられる
「売り先行」は、現在の住まいを売却し、売却価格を確定させてから新居を購入する方法です。
最大のメリットは、売却によって得られる資金が明確になるため、新居の購入予算を正確に立てられる点です。
手元資金を把握した上で購入計画を進められるので、無理な住宅ローンを組むリスクを避けられます。
現在の住宅ローンを完済してから新しいローンを組むため、金融機関の審査も有利に進みやすいです。
買い先行:自己資金に余裕がある方向けの選択肢
「買い先行」は、新居を購入してから現在の住まいを売却する方法です。
気に入った物件をじっくり探せる点や、仮住まいの必要がない点がメリットです。
しかし、売却がスムーズに進まない場合、旧居の住宅ローンと新居の住宅ローンが重なる「二重ローン」状態になるリスクがあります。
また、売却価格が想定より低くなると、資金計画が狂ってしまう可能性もあるため、自己資金に十分な余裕がある方向けの選択肢といえます。
SNSや独自のデザインで早期・高値売却を目指す恵比寿不動産の売却サポート

恵比寿不動産では、一般的な不動産ポータルサイトへの掲載に加え、独自の集客チャネルを駆使して早期・高値売却をサポートします。
InstagramなどのSNSを活用し、物件を探している顕在層だけでなく、将来的に購入を検討する可能性のある潜在層にも積極的にアプローチします。
また、生活のイメージが湧きやすい手書き風のデザイン間取り図やプロ品質の物件写真により、物件の魅力を最大限に引き出し、お客様の売却活動を成功に導きます。
恵比寿不動産の早期・高値売却については「恵比寿不動産による早期・高値売却の強み」で詳しく紹介しています。
恵比寿不動産によるマンション売却成功事例

恵比寿不動産では、独自の販売戦略と手厚いサポートにより、多くのお客様のマンション売却を成功に導いています。
一般的な不動産会社の活動では成果が出なかったケースでも、当社のノウハウを活かすことで、ご満足いただける結果を実現してきました。
ここでは、売却開始からわずか3ヶ月以内で成約に至った事例の一部を紹介します。
大手で3ヶ月売れなかった物件がSNS活用で2週間で成約した事例
以前、大手不動産会社に依頼していたものの、3ヶ月経っても内覧がほとんどなく話が進まなかったお客様の事例です。
当社に切り替えていただいた後、物件HPやポータルサイトに加えてInstagramなどSNSでも物件情報を発信したところ、すぐに問い合わせが入り始めました。
結果として、ご依頼からわずか2週間ほどで、お客様の希望価格通りの条件で売却することができました。
スピーディーな対応で相談から3週間で成約に至った事例
お子様の独立を機に、戸建ての売却をご相談いただいた事例です。
初回相談の翌日には現地確認と写真撮影、物件情報の掲載までを完了させるというスピード感で対応しました。
その結果、購入希望者がすぐに見つかり、ご相談からわずか3週間で成約に至りました。
担当者の迅速なレスポンスと段取りの良さが高く評価され、想定よりも高い価格での売却が実現しました。
マンション売却の入金タイミングに関するよくある質問

マンション売却を進める上で、入金に関する疑問は尽きないものです。
特に、売却活動を始めてから最終的な入金までに要する期間や、手付金の取り扱いについては多くの方が気にされます。
ここでは、売却期間が3ヶ月を超えるケースなども含め、よくある質問に簡潔にお答えします。
マンション売却で、相談を開始してから最終的な入金までどれくらいの期間がかかりますか?
一般的に、不動産会社への相談から最終的な残代金の入金までには、3ヶ月から6ヶ月程度かかります。
内訳としては、売却活動に1〜3ヶ月、売買契約から決済・引き渡しまでに1〜2ヶ月が目安です。
物件の状況や市況によっては、これより長くなることもあります。
マンション売却で受け取った手付金は、すぐ使っても問題ないですか?
結論として、引き渡しが完了するまでは安易に使わない方が賢明です。
買主のローン特約による契約解除など、万が一契約が白紙になった場合、受け取った手付金は全額返還する必要があります。
トラブルを避けるためにも、残代金の決済が終わるまで保管しておきましょう。
残代金の振り込みは、決済日当日の何時ごろに行われるのが一般的ですか?
金融機関の窓口が開いている平日の午前中に行われるのが一般的です。
決済当日は、振り込み手続きだけでなく、司法書士による登記申請や関係者全員での着金確認も行います。
そのため、すべての手続きを円滑に進められるよう、午前9時や10時から開始されるケースが多いです。
恵比寿不動産が早期・高値売却を実現できる3つの理由

恵比寿不動産がお客様の不動産を早く高く売却できるのには、明確な理由があります。
独自の集客力、物件の魅力を最大限に引き出すコンテンツ作成能力、そして売却にとどまらない総合的な専門性。
これら3つの強みを掛け合わせることで、お客様の満足を追求します。
理由1:SNSや4万人以上の会員メルマガで潜在層にもアプローチできる独自の集客力
当社は不動産ポータルサイトだけでなく、SNSを活用して月間300件以上のお問い合わせを獲得しています。
さらに、4万人以上の会員様がいるメールマガジンを通じて、特定のマンションの空室を待っているお客様へ直接アプローチすることも可能です。
これにより、一般的な広告では届かない潜在的な購入層にも物件の魅力を伝え、売却のチャンスを最大化します。
理由2:内見率を150%向上させる手書き風デザインの間取り図
従来の無機質な間取り図ではなく、温かみのある手書き風デザインを採用しています。
図面に家具を配置することで、お客様が実際の生活を具体的にイメージしやすくなり、内見への意欲を高めます。
この工夫により、従来の間取り図と比較して内見率を150%向上させた実績があります。
物件の魅力を直感的に伝えることで、成約の可能性を高めます。
理由3:売却から住み替え、税務相談までワンストップで対応できる専門性
当社は不動産売買だけでなく、賃貸管理やリフォーム、資産形成のアドバイスまで、不動産事業を幅広く手掛けています。
そのため、売却と同時に賃貸に出した場合の賃料査定や、住み替え先の購入相談、売却後の確定申告のサポートまで一貫して対応可能です。
提携する税理士や弁護士への紹介も行っており、お客様のあらゆるニーズに専門的に応えます。

まとめ
マンション売却の入金は、売買契約時の「手付金」と、引き渡し時の「残代金」の2回に分けて行われます。
不動産会社への相談から最終的な入金完了までは、おおむね3ヶ月から6ヶ月が目安です。
決済当日は、残代金の着金を確認してから鍵を引き渡すという原則を守ることが重要です。
売却代金の全額が手元に残るわけではなく、仲介手数料などの諸費用が差し引かれるため、事前に資金計画を立てておきましょう。
